完全女子路線!より美しく!より自由に!失敗しないコーデ術。



好きな服を着よう。出来るだけ美しく。

流行りのアイテムを上手に取り入れるためにはシルエットと色彩のバランス感覚が必要です。
これを怠ると、ただの流行の鎖に縛られたおしゃれ迷子になってしまうので注意しましょう。


花や夕焼けの美しさ、それは誰に教わったものでもありません。

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Photo by Digital Vision. / Digital Vision

私たち人間の目には長い歴史の中でDNAに組み込まれた美意識があります。
それは自然界にある色彩の法則です。これに私たちは心地よさ、安らぎ、美しさを感じます。
これを上手に利用して、存分におしゃれを楽しみましょう。


【1】まずは上(半身)に何を着るか、それを一番に決めましょう。

上半身の服はコーディネートの中で一番中心になる部分です。単純に視覚を占める割合が高いだけではなく、天候や気分の影響を一番受けやすい部分だからです。寒すぎず、暑すぎず、空の色とも相談しながら、自由に気分で決めてください。


【1-1】一枚なのか、二枚なのか

二枚以上の場合はその組み合わせに注意が必要です。
二つの色には必ず 明るい、暗い、薄い、濃い、の違いがあります。

基本は【内側に明るい・薄い色】【外側に暗い・濃い色】で色を置いてみてください。

これは果物、野菜、植物のほとんどすべてが、この法則で美しく在るからです。


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出典www.olivedesolive-ec.jp
中に濃い色があるよりも、


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出典ftrina.exblog.jp
中に明るい色のほうがいい。


そこでネックになるのが白と黒の使い方。

一番暗い色、黒を中で着ていいのは、その上にグレーか黒を着る場合のみです。
一見白でも良さそうですが、私は個人的に美しくないと思います。(安直すぎてバカっぽい)

一番明るい色、白を外に着る場合は、中に薄色かネイビーを着るのがいいと思います。
ここでの薄色とはライトピンク、ライトグレー、ライトブルー、ライトイエローなどです。

白シャツやブラウスのインナーに何を着たらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
個人的にはマリンカラー信者としてネイビー、ブルー系の薄色推しです。

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出典www.ifs.co.jp
黒の上に白だと馴染み悪く浮くけど


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出典www.another-edition.jp
グレーなら落ち着く。


【2】上が決まれば今度は下。

これには無数の可能性、王道、変則的な美しさのパターンがあるのですが、ここでUNOの出し方をイメージしてください。
UNOは基本的に先に出ているカードと共通点をもったカード、(同じ数字か、同じ色)しか出せません。
これは同系色をグラデで使うか、同じグループ(トーン)の色の中から好きなものを選ぶか、という意味です。
これがあべこべだと、一目でわかるダサい人になってしまいます。

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出典ameblo.jp


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出典iro-color.com


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出典www.pearlyterrace.com


しかし稀に特例があります。

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出典ameblo.jp
上黒で下ピンクのパターン。
これだけは法則を無視してても美しいです。
なぜなのかはわかりませんが、美しいです。

こういった特殊な組み合わせなのに美しいものにはすごく上品で洗練されたセンスの良さを感じます。

このように上が黒の場合、下に薄色をもってくると意外にもかなり上質に決まります。


女子高生や若い子はあえてあべこべのダサさがあってもそれがかわいく見える場合があります。
それが若さへの愛しさです。しかし25を過ぎてこれをしていると本当にしょうもないやつになってしまうので要注意です。
ある程度の歳を重ねたら、そこから先は大人の魅力を追求したほうが絶対に素敵の近道です。


とにかくいろんな写真を見て自分の感覚をとぎすませてください。

感覚さえつかんでいれば、何の数字を出すかは自由ですし、何の色を使うかも自由です。
ここにたっぷりとあなたらしさを詰め込んでください。


【3】そうして決まった色を、質感の相性や全体のシルエットに注意しながらアイテムを選び、足したり引いたりしてバランス取る。

シンプルすぎても少し寂しい。ゴチャゴチャしてても見栄えが悪い。

フルで塗りつぶされると威圧感が出る。程よくぬくと見心地が良い。

ここで活躍するのが小物アイテムの使い分けと着こなしの小技です。

タイツ、ストッキング、トレンカ、レギンスなどで肌の露出量をコントロールしたり、
帽子、アクセサリー、バッグなどを効果的に使ってアクセントを付けたり、

裾を一回折る、袖を二回折る、チャックをどこまで閉める、ボタンは何個まで開ける、
などをしてシルエットを調整するなど、ここにあなたのセンスと遊び心を混ぜましょう。

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出典matome.naver.jp


 【4】シルエットで一番重要なのは「やわらかさ」と「華奢さ」

ここで三流ファッション雑誌ほどAラインやXラインを語りたがりますが、そんなものを覚える必要はまったくありません。
シルエットはあなたの髪型、アレンジ、体型、骨格、それらすべてに大きく依存し、あなたの体に合うラインはあなた自身ですら日々変化する程繊細なものだからです。
ここにパターン化されたものをただあてはめるということは、それこそ自分から鎖に繋がれにいくようなものです。どうか正しいバランス感覚をもって、より自由で、よりあなたらしいファッションを楽しんでください。


 ◉おしゃれには理屈がある。確認したいおしゃレシピ。

「おしゃれ」には整合された法則と絶妙に計られたバランス、筋の通ったストーリーが存在します。
写真を例にして、そのなかで何が起きているのか、解明していきましょう。

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出典www.alicia-blog.com
【カラーバランス】
上黒+下ピンク=上品パターン
上ピンク+下赤=グラデ美感、安定感
黒と赤のトラッド感+茶髪とピンクのイマドキ感=ギャップの魅力

【シルエットバランス】
第一ボタン閉め+肩レース=清楚、女性らしさ
素足+巻き髪=ぬけ感と盛りの対照効果


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出典www.socialstar.org
【カラーバランス】
全面グレースケール=グラデ美感
中に黒+外にグレー=変則パターン
上にグレー+下黒=グラデ美感、安定感
上に黒+足下黒=統一感
面積比率グレー多め=重さ対策

【シルエットバランス】
オーバーサイズ+素足出し=対照効果


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出典matome.naver.jp
【カラーバランス】
上(外に赤+中に白=果実の美感)

下黒=トラッド+コントラスト
ベルト・ジャケットの赤+足下少し暗い赤
=統一感・グラデ美感
面積比率 赤:素肌=女性らしさ

【シルエットバランス】
素足露出多め=美脚・ぬけ感


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出典mery.jp
【カラーバランス】
グレースケール+チェック=グラデ+アクセント
一つ飛ばしのグレー置き=統一感
上白(ショーパン)+下黒=グラデ美感、安定感
中白(ショーパン)+外チェック=果実の美感

【シルエットバランス】
腕と脚の大体な露出=女性らしさ、ぬけの良さ
腰に巻いたシャツ=華奢さを補うフレア感


洗練されたコーディネートには何一つムダがありません。

シンプルとは究極の美。細部にまで込められたこだわりはより本質的な魅力をもたらします。
ムダ無く機能的かつ効果的にどうアイテムを構成するか、それがファッションのおもしろさです。


「普通」を恐れないでください。

「人と違う事をしよう」に意識を預けるとどんどん美しさの最良から離れていきます。美しさを捨ててまで誰かとかぶることを回避する必要はどこにもありません。誰とかぶっても問題ない。あなたが一番綺麗に見えればそれでいい。そもそもオリジナリティとは中身で勝負する領域なのです。それを知っている本当に中身のある個性的な人ほど、一見ありきたりなファッションをこだわりのセレクトで完璧に着こなすはずです。


「本当の美しさ」を知ってください。

【魚・米・酢・醤油】

【パン・タマネギ・ケチャップ・レタス・チーズ・牛肉・ピクルス・塩・胡椒】

値段の話ではありません。どこにどれだけこだわるかということです。


【個人的な色の話】衣類の緑はぜんぜん美しくない。

私は服の緑が嫌いです。そもそも緑とは人間にとって最も心地よい色の一つだと思います。
しかし、その本物の緑への心地良さが大きすぎるあまり、衣類に再現される人工の緑が限りなく不自然な嫌悪感として映るのです。

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出典togakushi-jinja.jp
これが美しすぎて


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出典matome.naver.jp
これに違和感


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出典streetpeeper.com
くすんでもただ汚いイメージ


 やはり自然とは偉大なもので、緑を人が手にするべきではないのだと思います。景色や食事などを通じ人間の生活と親密に関わる本物の色だからこそ、圧倒的にニセモノ感を感じさせる色なのです。そんな理由からここでは緑をオススメしません。もちろん緑が似合う方や、モスグリーン、オリーブ系、黄緑系に美しさを感じる場合もあります。あくまでも個人的な意見なので気軽に捉えてください。

“感覚をとぎすませてキミのように
すいこまれてく螺旋模様みたいに I wanna be free
ファッションモンスター
出典きゃりーぱみゅぱみゅ – ファッションモンスター